「貧乏な人とは、何にも持っていない人ではなく、いくらあっても満足しない人だ」ホセ・ムヒカ
資本主義を批判した言葉の中で一番名言だったに違いない。
2025年に最も衝撃的だったニュースの一つにホセ・ムヒカ氏の死がある。多くの政治家先生や経済界の大物に幼少期から会ったことがある岡本晟楽が一番会いたかった人物の一つに同氏がいる。
「世界一貧しい大統領」として知られた南米ウルグアイのムスカ元大統領が亡くなった。世界のトップの中で唯一経済成長に対して疑問を持っていた人物だったと思う。89歳まで世界に対してその考えを問うた彼の言葉はしっかりと世界に届いたのだろうか?
2012年の国連環境サミットでスピーチをした彼の言葉に世界は衝撃を受けたに違いない。
環境問題を止めるいちばんの近道は経済成長の停止である。もうそれが答えだろう。人間の過度な消費が地球に対して大きな負担をかけている。そして、地球崩壊のカウントダウンの原因は経済成長ではなく、誰も満足することなく競争し続けるこの資本主義というシステムの中にある。
資本主義とは
資本主義という言葉は、フランスの社会主義者で歴史家であるルイ・ブランという人物だ。
1850年にその言葉を使用したとされているが、世界で初めての株式会社であるイギリス・東インド会社の設立とともに実際の資本主義が稼働し始めたとする考え方も少なくはない。
狂い始めた歯車は止まらない
一つの成功を手にした資本家はその資本をもとにさらに多くの会社に投資したり、不動産を購入したり、事業を拡大したりするだろう。しかし、そんなにたくさんのお金を持っているのにさらに増やせるだけの余剰が社会にあるのだろうか?
そのお金を増やすために環境を犠牲にする余裕はまだ地球に残っているのだろうか?資本主義・金融業界で仕事をしている人はおそらくこの問題について深く考えないだろう。なぜなら、資本主義とは「持つべきものが持たざるものよりも偉い考え方」だからだ。
一円でも多く利益を上げた方が偉く、そして評価されるのが資本主義。資本主義はおそらく地球にとって癌のようなものだ。永遠にあると人間が勝手に判断した資源を食い潰し、経済発展の材料にしてしまうのだから。
『欲望=人間の愚かさ』の構図は体現されている
プレイステーション5で販売されたソフトの中に「悟空』というゲームがある。 欲望に塗れた人間によって黄眉(恵みをもたらす神)が消されるシーンがある。街を発展させ、恵みをもたらしていたが、人間は手にしたものに対しての興味をなくし、もっともっとと良く深く欲しがりました。
最終的にはもっとたくさん手にしたいと考えた人間が切り付けて黄眉を最終的に滅ぼしました。地球環境の資源も有限です。しっかりと管理をして使えば世界に継続的な発展をもたらすことができるかもしれませんが、欲を抑えられず一気に手にしようと動くと、地球は耐えることができず完全に崩壊することになります。
欲望とは人間の愚かさを表すいちばんの指数です。
現在の現状に満足することは衰退だと言った著名人がいましたが、現在は安定している生活を送ることはそれほど難しくない時代になりました。今ある生活はすでに昔の水準からすれば贅沢な生活そのものとなりました。
これ以上に何を追い求める必要があるのでしょうか?現在ある暮らしの中で幸せだと感じる物をただひたすらに大切にすることが一番良い方向に自身の人生を持っていってくれるのではないでしょうか?
編集 編集長・岡本晟楽


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