アンソロピック、IPOへ前進 年換算売上高470億ドルに

AI開発関連

米AI企業アンソロピックが新規株式公開(IPO)に向けて動き出した。同社は米証券取引委員会(SEC)に株式公開の登録書類(S-1)の草案を非公開で提出した。巨額の計算資源を確保するための資金調達が背景にある。

訓練費が重荷

共同創業者で社長のダニエラ・アモデイ氏は6月4日、サンフランシスコで開かれた技術会議で、モデルの訓練と運用には巨額の初期費用がかかると語った。公開市場が、最先端AIに必要な継続的な資金の供給源になるとの認識を示した。

アモデイ氏は、AIへの投資が見合うのか疑う声にも反論した。企業はAIをどう使いこなすか学び始めた段階にすぎず、開発や金融、法務、医療などで効率や創造性を高める用途が今後も中心になるとした。同氏は競争を制するのは、投じた計算資源あたりで最も高い能力を引き出せる企業だとの考えも示している。

売上高は急拡大

同社の年換算売上高は5月に470億ドル(約7兆5000億円)を超えた。2025年末の約90億ドルから5倍以上に膨らんだ計算だ。月ごとの推移をみると、2月の140億ドルから3月190億ドル、4月300億ドルと伸びてきた。

資金面でも勢いが目立つ。同社は5月下旬に650億ドル(約10兆4000億円)を調達し、調達後の評価額は9650億ドル(約154兆円)に達した。これはライバルのオープンAIの直近の評価額を上回る水準だ。高い評価額だけに、上場後は売上高の伸びや採算性が厳しく問われることになりそうだ。

翻訳・編集 EIICHI JOURNAL

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この記事を書いた人

富田哲は、EIICHI JOURNALの研究統括責任者。2017年より投資活動を開始し、日本株、米国株、暗号資産、NFTなど幅広い市場での投資経験を持つ。薬学部卒業後は医療業界に従事する一方で、暗号資産業界において相場分析、翻訳、マーケティング、コミュニティ運営など多岐にわたる業務を経験。投資家としての視点と業界関係者としての実務経験を活かし、価格分析記事からプロジェクトのPR記事まで幅広いコンテンツを制作している。暗号資産に限らず、経済・テクノロジー分野についても情報発信を行う。

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