キオクシア、株価は高値圏から一転して調整色 AIメモリーの「実需」と換金売り交錯

KIOXIA

導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(285A)の株価が足元で激しい値動きを見せている。2026年6月下旬に上場来高値となる11万2,700円をつけた後、7月に入ってからは利益確定売りや需給調整が重なり、直近の7月24日終値では5万6,010円前後での推移となっている。短期間での急ピッチな上昇に対する過熱感を冷ます、激しい調整局面を迎えている。

高値からの半値押し、交錯する市場の視線

6月中旬にかけては、AI(人工知能)サーバー向け大容量SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)の爆発的な需要を背景に、証券各社による目標株価の引き上げが相次いだ。大株主による株式売却観測が後退したことも買い安心感を誘い、時価総額が国内上位へ急浮上するなど市場の主役に躍り出た。

しかし、7月に入ると状況は一変する。株価が記録的な急騰を見せた反動から、信用取引の買い残解消に向けた売りや、利益を確定させる動きが表面化した。好材料に対する株価の反応が鈍るなど、短期的な過熱感を警戒した投資家が持ち高を圧縮する動きが広がっている。

7月末の決算発表に向けた正念場

市場の関心は、まもなく迎える2027年3月期第1四半期の決算発表(7月31日予定)に集まっている。足元の株価調整にもかかわらず、生成AIの普及を背景としたNANDフラッシュメモリーのファンダメンタルズ(基礎的条件)そのものが崩れたわけではない。

主要顧客であるデータセンター向けの需要が実際の業績数値としてどこまで強気な見通しを裏付けるか、市場予想を上回る進捗を示せるかが焦点となる。急ピッチな上昇から一転して「実力検証」のステージに入ったキオクシアが、次なる成長への足場を固め直せるか、機関投資家や個人投資家の視線が注がれている。

※本記事は2026年7月25日時点の市場情報を基に作成しています。株式投資には価格変動リスクを伴います。売買にあたっては最新の市場環境や開示資料を確認の上、ご自身の判断で行ってください。

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この記事を書いた人

岡本晟楽はEIICHI JOURNALの編集長、代表。仮想通貨の価格分析からPR記事まで幅広い作成経験を持つ。元コインテレグラフジャパンの編集者。野村総合研究所。兵庫県神戸市出身、台湾・カナダなどの環境で学生時代を過ごす。世界的なメディアでの経験から仮想通貨に限らず政治、経済などの記事についても執筆をする。

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