アクセンチュアとServiceNowは2026年6月2日、企業がエージェント型AIを実証実験(PoC)の段階から全社規模の本格展開へと引き上げるための共同プログラム「フォワード・デプロイド・エンジニアリング(FDE)」を発表した。
「検証」から「本番」へ――導入の壁を突破する支援体制
多くの企業がAI活用に乗り出す一方で、全社規模で持続的な成果を上げている経営層は32%に留まっている。両社はこの停滞の要因を、技術そのものの問題ではなく、検証段階から本格運用へ移行する際の高い「壁」にあると分析している。
この課題を克服するため、両社は以下の体制で支援を展開する。
- 共同チーム「ポッド」の編成: 業務領域(バリューチェーン)ごとに専門チームを編成し、業界知見とプラットフォーム設計能力を融合させる。
- 現場での一体的支援: ServiceNowとアクセンチュアのFDEチームが顧客のシステム環境に直接入り込み、構想策定から本番環境での展開までを一気通貫でサポートする。
- 実装済み機能の活用: あらかじめ設計・実装された300以上のAIエージェント機能を活用し、迅速なワークフロー構築を実現する。
- 成果の可視化: AIエージェント統合管理プラットフォーム「ServiceNow AI Control Tower」を中核とし、稼働状況やビジネス成果を一元的にモニタリングする。
AI投資の真価を問うフェーズへ
アクセンチュアのソフトウェア&プラットフォーム・エンジニアリング統括であるラム・ラマリンガム氏は、「顧客が直面する課題はAI投資の是非ではなく、AIを全社規模でいかに生かし、実務へ実装するかにある」と指摘している。
今回のプログラムは、単なる概念実証に終わらせず、本番環境で確実なビジネス成果を創出するための実践的なアプローチとして、全社的なAIトランスフォーメーションを目指す企業にとって強力なエンジンとなることが期待される。


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