1月にはXがAPIを遮断、対立の経緯

仮想通貨業界の情報分析プラットフォームを手がけるカイトAIは20日、Xとの間でデータ提供に関する契約を締結したと明らかにした。同社は公式X(旧ツイッター)アカウントで「カイトはXとデータ契約を締結し、幅広い用途に活用する。詳細は追って発表する」とのべた。
カイトを巡っては今年1月、Xが投稿への報酬付与を伴うアプリへのAPIアクセスを遮断したことを受け、看板サービスだった「Yaps」を終了に追い込まれた経緯がある。Yapsは、仮想通貨関連の投稿をXにおこなうユーザーに報酬を与える仕組みで、約15万7000人が参加するコミュニティーを抱えていたが、Xの方針転換とともにアカウント自体が凍結された。この発表を受けて、カイトの独自トークン「KAITO」は一時17%下落したとされる。
カイト創業者のフー・ユー氏は当時、常時オープンで報酬主導型の分配モデルは、現在のプラットフォームの制約下ではもはや成り立たないとの認識をしめし、Yapsに代わる新事業として、ブランドと審査制のクリエイターをつなぐ「カイトスタジオ」への転換をすすめてきた。
データ提携で関係修復か 用途は未詳
今回のデータ契約の具体的な内容や対価については、カイト側からまだ明らかにされていない。ただ、1月の対立からわずか半年余りで公式なデータ提携にいたったことは、両社の関係が修復されつつあることを示すとみられる。
カイトはこのほか、2月にはポリマーケットとの提携で「アテンションマーケット」を始動させるなど、ブランドの話題性や世論の動向を数値化するサービスの拡充をすすめてきた。今回のXとの提携も、こうした分析基盤の強化の一環とみられ、今後の詳細発表が注目される。
翻訳・編集 EIICHI JOURNAL
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