仮想通貨のLiquid Networkで起きた流出事件を巡り、白帽ハッカーを名乗る攻撃者が取得した約4000BTCのうち、約3400BTCを返還した。残る約600BTCをめぐっては、なお交渉が続いている。流出額は約320万ドル相当とされる。※1ドル=約154円で換算
流出は約95%の資金に相当
CoinDeskなどによると、Liquid Networkは9月7日ごろの時点で、ネットワークのフェデレーションウォレットから約4000BTCが不正に動かされた。これは当時の保有分の約95%にあたるという。
Liquid Networkは、Blockstreamが手がけるビットコインのサイドチェーンだ。取引所などの送金処理を速くする用途で使われてきた。今回の件では、攻撃者がオンチェーンのメッセージで「whitehats」を名乗り、脆弱性の修正後に返還する姿勢を示していた。
Blockstream側は修正を進める
報道によれば、Blockstream側は脆弱性への対応を進めたうえで、攻撃者との間で返還交渉を続けている。白帽ハッカー側が約3400BTCを戻したことで、当初の流出分の大半は回収された形だ。
ただ、未返還の約600BTCは依然として残る。円換算では約9億2000万円だ。流出総額の約320万ドルは、約49億2000万円に相当する。
ネットワーク再開は安全確認が焦点
Liquid Networkは事件後、取引処理を停止したままだ。Blockstreamと関係者は、チェーン分岐の整理や追加の安全対策を進めたうえで、再開条件を詰めているとされる。
今回の返還は、攻撃直後に全額喪失する事態を避けた点で一定の進展だ。ただ、仮想通貨の基盤技術であっても、運用設計や認証の弱点があれば大規模流出につながることを改めて示した。
市場では、こうした事件が短期的な心理悪化につながりやすい。もっとも、今回は白帽ハッカーを名乗る攻撃者との交渉が進み、被害の大半が戻ったことで、事態は収束局面に向かいつつある。
翻訳・編集 EIICHI JOURNAL
記事に掲載されている情報は、情報提供を目的としたものであり、投資助言を構成するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任と判断において行ってください。EIICHI JOURNALは、本記事の内容に起因して生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。暗号資産(仮想通貨)への投資には、価格変動(ボラティリティ)、流動性、市場環境、規制変更、手数料の変動など、さまざまなリスクが伴います。また、世界経済や金融市場の動向により、資産価値が大きく変動する可能性があります。


コメント