ビットコイン、7万9000ドル近辺を回復 Zcash ETF流入と原油高が相場左右

ビットコイン

※1ドル=約154円で換算

仮想通貨の値動きが、再びマクロ要因に強く振られている。ビットコインは9日、いったん7万8000ドルを下回った後、7万9000ドル近辺まで戻した。米国株の下落と原油高がリスク回避を促す一方、Zcash関連ETFへの資金流入が個別材料として相場を支えた。

ビットコインは急落後に下げ渋り

ビットコインは一時7万7666ドルまで下落したが、その後は買い戻しが入り、アジア時間には7万8900ドル近辺まで持ち直した。仮想通貨市場全体では、値ごろ感を意識した押し目買いが入る一方、上値を追う動きは鈍い。短期の戻りを試す展開だが、8万ドル台回復にはなお勢いを欠く。

市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の次回会合を前に、金利見通しへの警戒が続く。利下げ期待が後退すればドル高や流動性懸念につながりやすく、仮想通貨には逆風となる。逆に金融緩和への思惑が強まれば、投資資金が再び流れ込みやすい構図だ。

Zcash ETFが追い風に

今回の相場では、Zcash関連ETFへの資金流入が目立った。グレースケールのZcash ETFは、8月25日の上場以降、累計で7000万ドル超の資金を集めたとされる。約107億円だ。市場では、この流入がZcash高だけでなく、仮想通貨全体の投資心理を支える材料になったとの見方が出ている。

ビットコインを含む主要銘柄は、個別の材料だけでなく、ETFマネーの流れに敏感になっている。年初から続く機関投資家の参加拡大が、短期の売買とは異なる価格形成を生んでいるためだ。

原油高と株安が重し

一方で、米国株は軟調だった。中東情勢の緊迫化を背景に原油先物が100ドル台を上回り、インフレ再加速への懸念が広がった。株式市場の下げは、投資家が高リスク資産の持ち高を見直す要因となった。仮想通貨もその影響を受けやすい。

原油高は、景気減速とインフレ圧力を同時に意識させる。市場参加者は、FRBが次回会合でどこまで慎重姿勢を維持するかを見極めようとしている。仮想通貨市場は、需給だけでなく、金利とエネルギー価格の動きが決め手になる局面に入っている。

ビットコインの戻りは、需給改善の兆しを映す一方、相場全体の方向感はなお定まらない。Zcash関連の資金流入が追い風となる半面、原油高と株安がリスク資産全般の重荷になっている。仮想通貨市場は当面、独自材料よりも世界の金融・エネルギー環境に左右されやすい展開が続きそうだ。

翻訳・編集 EIICHI JOURNAL

記事に掲載されている情報は、情報提供を目的としたものであり、投資助言を構成するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任と判断において行ってください。EIICHI JOURNALは、本記事の内容に起因して生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。暗号資産(仮想通貨)への投資には、価格変動(ボラティリティ)、流動性、市場環境、規制変更、手数料の変動など、さまざまなリスクが伴います。また、世界経済や金融市場の動向により、資産価値が大きく変動する可能性があります。

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株式会社日本総合政策研究所編集部では日本経済および国際問題まで幅広く記事を作成しています。仮想通貨のトレンド分析から各コインの解説そして不動産投資などマクロ経済から投資まで幅広いコンテンツを共有します。

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