杉並・久我山に 平均71㎡マンション、都内で「広さ」を確保する新戦略

緑豊かなモダン住宅街

目次

  • 4階建てで139戸、平均71㎡を確保
  • 約100本の樹木と中庭を配置
  • 「狭くして価格を抑える」と逆の発想
  • 都心マンション高騰で郊外近接エリアに商機

東京都杉並区で、4階建て・139戸の大規模低層マンションの販売が始まった。 中央日本土地建物、三菱地所レジデンス、TC神鋼不動産は9月26日から新築分譲マンションの販売を開始した。京王井の頭線・久我山駅から徒歩8分に位置する。

東京都宅建協会 全宅保証協会東京本部都心部で土地価格と建築費が上昇するなか、注目されるのは住戸の広さだ。 平均専有面積は約71平方メートルを確保する。高層化によって戸数を増やすのではなく、低層住宅地で居住性を高める戦略が鮮明となっている。

4階建て139戸、55〜106㎡を用意

久我山駅から徒歩8分、西荻窪駅から徒歩18分に位置する。 敷地面積は9681.41平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造の地上4階建てで、延床面積は11602.01平方メートルとなる。

東京都宅建協会 全宅保証協会東京本部住戸は2LDK〜4LDKで、専有面積は55〜106平方メートル台まで用意する。 平均専有面積は約71平方メートルだ。 近年の首都圏新築マンションでは、建築費や土地価格の上昇を吸収するため、住戸面積を小さくする動きもみられる。 販売価格を一定範囲に収めるには、1戸当たりの面積を縮小する方法が有効だからだ。 一方、同物件は70平方メートル前後を中心とする構成を採用した。 全戸に2カ所以上のウォークインクローゼットを設け、家具を配置しやすい両面アウトポール設計も取り入れる。

東京都宅建協会 全宅保証協会東京本部バルコニーの奥行きは約2mとなる。 1階住戸にはタイル張りのテラスと専用庭を設け、集合住宅でありながら戸建てに近い生活感も狙う。

約100本の樹木、中庭で低層の価値を高める

敷地内には高さ1.5m以上の樹木を約100本配置する。 敷地の北側と南側にはそれぞれエントランスとラウンジを設け、中庭やフィットネスルームも用意する。

東京都宅建協会 全宅保証協会東京本部タワーマンションとは異なる商品設計である。 高層マンションでは眺望や大規模共用施設、駅前立地などが購入理由になりやすい。 低層マンションでは高さを利用できないため、植栽、空間の余裕、住戸面積などが差別化要素になる。 久我山周辺には低層住宅地が広がる。 高層化せず周辺環境と調和させている。

東京都宅建協会 全宅保証協会東京本部住宅価格が高くなるほど、購入者は月々の住宅ローン以外のコストにも敏感になる。 光熱費や管理費、修繕積立金を含む総住居費で比較する視点が重要になるためだ。

「狭くして価格を抑える」と逆の戦略

東京都心では、新築マンションの価格上昇が続いている。 価格を抑えるために面積を縮小すると、3LDKでも60平方メートルを下回るケースが出てくる。 購入時の総額は抑えられるが、家族が増えれば収納や個室不足が問題になりやすい。 テレワークが定着した世帯では、仕事用スペースも必要となる。 平均71平方メートルを確保することで、この問題とは逆方向から商品を作った。 都心の駅近物件より多少距離があっても、生活空間を確保したい世帯を取り込む考え方である。 久我山駅から渋谷方面へは井の頭線を利用できる。 西荻窪も生活圏となるため、中央線沿線の商業・飲食環境を利用できる点も強みとなる。 つまり「郊外へ大きく離れる」のではない。 東京都区部に残りながら、都心部より広い住戸を選ぶという選択肢だ。

価格が最大の焦点

東京都宅建協会 全宅保証協会東京本部面積が広く、敷地にも余裕があれば、土地や建築に必要なコストは小さくない。 「広いから割安」とは限らない。 住宅ローン金利も上昇局面にあるため、物件価格だけでなく借入額と返済額のバランスを見る必要がある。 竣工は2027年10月、入居開始は2028年1月を予定する。

東京都宅建協会 全宅保証協会東京本部首都圏の新築マンション市場では、駅徒歩だけで物件を比較する時代から変化しつつある。 駅距離、広さ、環境、管理、エネルギー性能をどこまで組み合わせられるか。 「都内に住みたい。しかし狭い家には住みたくない」。

翻訳・編集 EIICHI JOURNAL

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この記事を書いた人

斎藤亮二は、EIICHI JOURNALで経済分野・不動産の記事執筆を担当するライター。不動産関連資格を有し、不動産売買、投資、市場動向に関する豊富な知識を持つ。横浜市出身。不動産ジャンルを得意としながら、株式や仮想通貨にも精通しており、幅広い市場ニュースを分かりやすく発信している。

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