日経平均株価は続落し一時1600円超の大幅安
5日午前の東京株式市場において日経平均株価(225種)は前日に続き下落する展開となった。前日の取引終了時からの下げ幅は取引時間中に一時1600円を超える大きな下落局面をみせた。これにより市場参加者が心理的な節目として意識しやすい「6万6000円」の大台を一時的に割る動きを示した。
現在の相場水準が歴史的にも高い価格帯にあるという認識が市場全体に広がっている。このため今後の価格下落に対する警戒感が強まり手元にある利益を確実に確保するための「利益確定の売り」注文が広範囲で先行した。とくに相場全体への影響力が大きい半導体関連の銘柄群を中心として幅広い株式で価格が下落する結果となった。株式市場は常に上昇と下落を繰り返す性質を持つが今回はここ最近の急激な上昇に対する反動が強く出た形だ。
米国市場におけるハイテク株安が投資家心理の重荷に
午前の取引を終了した時点での日経平均株価は前日終値と比べて809円22銭安い6万6661円47銭という数値を記録した。一方で東京証券取引所に上場する幅広い銘柄群を対象として算出される東証株価指数(トピックス)については前日比で2.59ポイント上昇し3954.44で午前の取引を終えた。
日経平均株価は直近の取引期間において継続して高い価格帯での推移を維持していた。このため市場参加者の間では相場の過熱感に対する警戒意識が急速に高まる状況となっていた。これに加えて前日の米国市場における株式動向も東京市場の投資家心理に暗い影を落とした。
米国市場においては主要なハイテク関連企業を中心に構成される株価指数が下落を記録した。この外部環境の悪化が東京市場においても投資家の積極的な買いを控えさせ株価上昇を阻む大きな重荷として機能した。
指数寄与度の高い主力銘柄の下落が相場全体を牽引
東京株式市場における個別銘柄の詳細な動向に目を向けると半導体製造装置を手掛ける国内大手企業の株価下落が極めて顕著となった。具体的には業界を代表するアドバンテストや東京エレクトロンといった企業群の株価が下落基調を明確にした。
これらの半導体関連銘柄は日経平均株価の算出において価格の変動が指数全体に与える影響度合いが相対的に大きいという特別な特徴を有している。そのためこれら少数の主力銘柄に対して利益確定の売り注文が集中し個別の株価が大きく押し下げられた。これが結果として日経平均株価全体の大幅な下落を主導する直接的な要因として働いた。
現在の市場は高い価格帯への警戒感と米国の株式動向という複数のマイナス要因を同時に消化する局面を迎えている。日経平均株価が再び本格的な上昇基調に転じるためには新たな買い材料の出現が必要不可欠な状況だ。
翻訳・編集 EIICHI JOURNAL


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