世界最大手の仮想通貨取引所バイナンスは、取引所本体で提供してきたNFT(非代替性トークン)サービスを終了し、自社のWeb3ウォレット「Binance Wallet」に機能を統合すると発表した。移行完了は7月3日を予定しており、それ以降は現行のNFTサービスにアクセスできなくなる。
出庫期限は7月3日
6月3日から1カ月間、移転可能なNFTを保有するユーザーはBinance Walletまたは互換性のある他のウォレットへNFTを出庫する必要がある。期限までに出庫されなかったNFTは、アップグレード完了後にアクセスできなくなる。バイナンスは出庫期間中、対象ユーザーに個別に連絡し、円滑な移行を支援するとしている。
一方、設計上移転できない仕様のNFTは出庫自体が不可能で、7月3日以降は利用できなくなる。バイナンスアカデミーの講座修了を証明するNFTの保有者に対しては、代替としてPDF形式の修了証明書が発行される。
手数料還元キャンペーンを実施
移行に合わせ、バイナンスは2種類の出庫手数料還元キャンペーンを用意した。一般NFTの出庫では最大10万人を対象に、対象となる出庫1件につき1 USDC(約162円)を還元する。適用にはBNBスマートチェーン(BSC)またはイーサリアムネットワークを利用し、6月17日までに出庫を完了することなどが条件だ。
また、サッカー選手クリスティアーノ・ロナウド氏関連の「CR7」NFTについては別枠の還元制度を設けた。7月3日までにBNBスマートチェーン上で出庫を完了したユーザーに対し、7月19日までに手数料を現物口座へ払い戻す。
バイナンスは今回の統合について、ユーザーがWeb3や分散型機能により簡単にアクセスできる環境を整えるためだと説明している。取引所内で完結していたNFT事業を縮小し、ウォレットを軸としたオンチェーン戦略へ軸足を移す動きといえる。
翻訳・編集 EIICHI JOURNAL
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