国会で応酬、審議が一時中断
4日の衆院予算委員会で、昨年の自民党総裁選の際に高市早苗首相陣営が他候補を誹謗中傷する動画を作成・投稿したとの週刊文春報道をめぐり、首相と野党議員が激しく応酬する場面があった。中道改革連合の伊佐進一氏が新たに報じられた内容の事実確認のため、事前通告して質問したのに対し、高市氏は確認作業が間に合わなかったと答弁。審議が一時中断する事態となった。
秘書と動画作成者の「Zoom音声」が浮上
週刊文春はこれまで4号連続でこの問題を報じてきたが、高市氏は国会で核心部分の説明を避け続けてきた。同氏は5月11日「週刊誌の記事を信じるか、秘書を信じるかというと、私は秘書を信じます」と答弁。同日には動画作成者について「私自身も地元の秘書も面識のない方」と説明し、同28日には「反対に秘書から私、怒られましたよ。『信じてないんですか』と怒られました」と語った。
しかし今回、週刊文春電子版が公開した「音声」は、首相の秘書と動画作成への関与を証言した男性らのオンライン会議の様子とされるものだ。高市氏はこの男性について、5月19日に記者団に対し「私も秘書も会ったことがない方だ」と明言していた。音声が本物であれば、首相の説明に重大な疑義が生じることになる。
野党、秘書の参考人招致を要求
中道の小川淳也代表は「誠実な答弁がないなら、秘書を予算委に参考人招致する必要がある」と記者団に語った。野党側は追及の手を緩めない構えで、問題は長期化する様相を呈している。
首相、関与を重ねて否定
高市氏はこれに先立つ参院本会議でも「事務所および陣営としては他の候補者に関するネガティブな動画の作成、発信は一切行っておらず、第三者に依頼したこともない」と強調していた。週刊文春側を名誉毀損で訴えるべきとの野党の指摘に対しては「公務を最優先にすべき立場だ。訴訟にかかる負担も考えつつ判断する」と述べるにとどまった。
国会での審議を通じ、高市氏は「私は日本国を背負って国家経営に取り組んでいる」と言葉に力を込め、首相としての職責を全うする姿勢を強調した。中傷動画問題は今後の国会審議の焦点であり続けるとみられ、与野党の攻防はさらに激化する見通しだ。
翻訳・編集 EIICHI JOURNAL


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