サム・アルトマン氏が共同設立した虹彩スキャン企業であり、デジタルIDネットワーク「World(旧Worldcoin)」の主要開発元である「Tools for Humanity」が、人員削減を実施することが明らかになりました。
戦略的見直しによる人員削減の実施
月曜日に従業員へ送付された社内メールによれば、同社は事業戦略と運営上の優先事項が次の段階へ進むことに伴い、一部の役職やチームにおいて変更を行うという困難な判断を下したと説明しています。現時点で500名を超える同社の従業員のうち、何名が削減対象となるかは火曜日に予定されているタウンホールミーティングまで不明です。
背景にある事業の不透明さと規制の壁
同社が開発する虹彩認証デバイス「オーブ(Orb)」については、どのように安定した収益を生み出すのかというビジネスモデルの不透明さが指摘されています。また、規制当局からの圧力も強まっており、以下のような動きが報告されています。
- 韓国当局: 個人情報の収集・転送プロセスにおける違反を理由に、11億ウォン(約83万ドル)の罰金を科しました。
- ブラジル当局: 国家データ保護局(ANPD)が、住民に対する虹彩スキャン報酬の支払い中止を命じました。
アルトマン氏の他事業との対比
今回の決定は、同じくサム・アルトマン氏が率いるOpenAIが株式公開(IPO)申請を実施するなど、同氏の主要事業が拡大の動きを見せる中で行われました。Tools for Humanityはアンドリーセン・ホロウィッツやベインキャピタルなどから数億ドル規模の出資を受け、25億ドルの企業評価額を誇るものの、今回のタウンホールミーティングを通じて、今後の経営資源の投下先や具体的な戦略の方向性が改めて示される見通しです。


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