15日の東京株式市場で日経平均株価は、先週末比3297円高い6万9317円で取引を終えた。終値での過去最高値を更新し、1日の上げ幅は歴代2位の大きさとなった。
取引開始直後から全面高
週明けの東京市場は、取引開始直後からほぼ全面高の展開となった。日経平均はすぐに取引時間中の最高値を更新し、上げ幅は一時3600円を超えた。指数は史上初めて6万9600円台まで値を伸ばした。
午後に入っても買いの勢いは衰えなかった。終値は6万9317円まで上昇し、先週末と比べた上げ幅は3297円に達した。1日の上昇幅としては、歴代2位の記録だ。
米イラン合意が追い風
株高の背景にあるのは、米国とイランが戦闘の終結に向けて合意したことだ。中東情勢の緊迫が和らぐとの見方から、投資家がリスクを避ける動きは後退した。
この合意が伝わると、原油の先物価格は一時、1バレル=80ドル付近まで下落した。原油安は、資源の多くを輸入に頼る日本企業にとって、コスト負担の軽減につながりやすい。
燃料価格の低下は、電力やガス、運輸といった分野のコスト改善にも波及する。物価の上振れ圧力が和らぐとの期待も、相場を下支えした。
幅広い銘柄に買い
東京市場では企業業績の悪化への懸念が和らいだ。AIや半導体関連株のほか、原油高が警戒されていた建設株や空運株にも買いが入った。先週末までとは異なり、輸出関連から内需株まで幅広い銘柄に買い注文が集まった。
キオクシアが時価総額首位
半導体関連では、メモリー大手のキオクシアホールディングスが存在感を示した。同社の株価は先週12日に前日比7.6%高の8万1200円まで上昇し、時価総額は44兆円を超えた。トヨタ自動車を抜き、国内の上場企業で初めて首位に立った。
キオクシアは東芝のメモリー事業が分社化して生まれ、上場は2024年12月だ。当初8600億円ほどだった時価総額は、1年半で50倍以上にふくらんだ。生成AIの普及でデータセンター向けの半導体需要が拡大し、好業績への期待が資金を呼び込んでいる。
15日の東京市場でも、同社株は半導体高の流れに乗って上値を試した。NAND型フラッシュメモリーに集中する事業構造が、市況回復の追い風を受けやすいとの見方が買いを誘った。
「霧は晴れていない」との声
中東情勢をめぐる不透明感は一気に後退した。ただ、ある市場関係者は「完全に霧が晴れたわけではない」と話す。
市場はこの3か月、中東情勢に振り回されてきた。米国とイランの最終合意に向けた交渉が決着するまでは、予断を許さない展開が続きそうだ。もっとも、合意が最終的にまとまらなければ、原油が再び上昇に転じ、相場の重荷となりかねない。中東を震源とするリスクは、なお相場の波乱要因として残る。
翻訳・編集 EIICHI JOURNAL


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