FRB、4会合連続で金利据え置き ウォーシュ新体制の試金石に

政策金利3.50〜3.75%を維持

米連邦準備制度理事会(FRB)は6月16日から17日にかけて開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利(3.50〜3.75%)の据え置きを決めた。これで4会合連続の金利据え置きとなる。

雇用環境には改善の兆しが見られる一方、米国とイランの軍事的対立を背景に原油価格が高止まりし、インフレ率は再び上向いている。FRBはやや引き締め的な政策金利を維持したまま「様子見」姿勢を取ることが妥当と判断した。

利上げ言及が増えるFRB高官

イラン情勢の緊張が続くなか、FRB高官の間で利上げの可能性に言及する声が増えている。6月のFOMC声明文では、将来の利下げを示唆するガイダンスの文言が修正される可能性があった。

今会合は、ケビン・ウォーシュ氏が新議長に就いて以降、初めての会合として注目を集めた。ウォーシュ氏はかねてフォワードガイダンスに否定的な姿勢を示しており、「特定の政策変更を示唆する表現は適当でない」との立場を取る。会合前の6月11日時点でFF金利先物が示す据え置き確率は98.5%に達しており、市場は大方の想定通りの結果を受け止めた。

今後の焦点は利下げ時期

FRBは2025年9月以降に計3回の利下げ(計0.75%ポイント)を実施してきたが、足元では引き締め方向へのシフトが意識される。大和総研は2026年について「4〜6月期以降に計0.50%ポイント程度の利下げを行う」との見通しを示していたが、インフレ再加速が現実味を帯びる中で、こうした見通しの修正を迫られる状況になっている。

ウォーシュ新体制の下でFRBがバランスシート縮小の検討を開始する可能性もあり、今後の政策運営から目が離せない。

翻訳・編集 EIICHI JOURNAL

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