中東情勢の悪化を背景に原油高が続き、アジア株や日本株の投資家心理を冷やしている。米市場が反落した流れを受け、今日の東京市場でもリスク回避の動きが意識された。円は対ドルで上昇基調を保ち、輸出株中心の日本株には上値の重さが残った。
※1ドル=約154円で換算
ブレント原油は100ドル近辺
国際指標のブレント原油は一時100ドルの大台に迫り、その後も高値圏で推移した。中東での攻撃拡大が供給不安につながり、燃料費や物流費の上振れ懸念が広がっている。エネルギー価格の上昇は、米国でも株式相場の重荷になった。
AP通信によると、米国株は原油高を嫌気して下落した。ブレント原油は100ドルを上回る場面があり、インフレ再燃への警戒が強まったという。市場では、原油高が長引けば企業業績と消費の両方に打撃を与えるとの見方が出ている。
円高が日本株の重し
東京市場では、円高進行が日本株の上値を抑える構図が意識された。円が強含む局面では、海外売上高の比率が高い自動車や電機などの輸出株に利益確定売りが出やすい。米ドル建て収益を円に換算した際の目減りも警戒された。
AP通信は、前日の米株安に加え、円高が日本株を重くしていると伝えた。市場関係者の間では、原油高が交易条件を悪化させる一方、円高が企業収益を圧迫しやすいとの見方が広がっている。
アジア市場にも波及
アジア株全体でも、投資家は神経質な値動きを強いられた。中東の緊張が供給網やインフレ見通しに影を落とし、景気敏感株を中心に買いが鈍った。原油高と為替変動が同時に進む局面では、相場全体の方向感が失われやすい。
もっとも、足元ではエネルギー関連株に資金が向かう場面もある。市場では、原油高の恩恵を受ける業種と、コスト上昇の打撃を受ける業種の明暗がいっそう分かれつつある。中東情勢の先行き次第で、株式と為替の振れが再び大きくなる可能性がある。
翻訳・編集 EIICHI JOURNAL
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