トランプ氏「FRB議長との電話は1度だけ」 中央銀行の独立性に懸念

会議

トランプ米大統領は10日のホワイトハウスでの記者会見で、ウォーシュFRB議長との接触は限られていると強調した。報道が伝えた頻繁な電話のやり取りを否定した形だが、中央銀行の独立性を巡る懸念は消えていない。

報道と食い違う説明

大統領は「彼とは数日前に1度、短く話しただけだ。ただの会話だ」と語った。ウォーシュ氏が5月にFRB議長へ就任して以降の接触について、そう説明している。

これに対し、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは5日、就任後に両者が繰り返し電話で話してきたと報じていた。ブルームバーグも関係者の話として、大統領が定期的に電話をかけ、議長の見通しや意見を尋ねてきたと伝えた。特定の政策方向を求めた事実は確認されていないという。関係者の1人は、やり取りは不定期だとした。

ホワイトハウス側は電話の存在自体は否定していない。報道担当のデサイ氏は、大統領はFRBの意思決定に信頼と能力を取り戻すための余地を議長に与えていると説明した。

5月の就任式では「完全に独立して」

大統領は5月22日の就任式で、ウォーシュ氏に対し完全に独立してほしいとのべたうえで「私を見るな、誰も見るな。自分のやり方でやって、素晴らしい仕事をしてくれ」と語っていた。議長側も、大統領を含め誰の意見でも聞くが金利の判断は自分で下すとの姿勢を示している。

歴代の大統領とFRB議長が直接話す機会は限られてきた。今回の接触は、数十年で最も強い中央銀行への介入だとの見方も出ている。なお11日の東京市場は祝日で休場となった。

翻訳・編集 EIICHI JOURNAL

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