「住み続けたい街」2026年版トップは鵠沼、都心の有名駅を抑え初の首位

海岸 江の島付近

実際にその地域に住んでいる住民が「これからもこの街に長く住み続けたい」と実感する場所は一体どこなのだろうか。株式会社リクルートがこのほど発表した「SUUMO住み続けたい街ランキング2026 首都圏版」の最新調査において、神奈川県藤沢市に位置する鵠沼が初めて1位の座を獲得した。一般的な知名度や憧れに基づくランキングとは異なり、現在その街で実際に暮らしている住民のリアルな声や評価が色濃く反映された結果となっている。

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1位は湘南エリアの鵠沼、地域への愛着が高評価

今回見事に1位の座へ輝いたのは、江ノ島電鉄線が乗り入れる神奈川県の鵠沼で、平均評価は87.86点を記録した。2024年に実施された前回調査では7位にとどまっていたが、今回は一気に6ランクも順位を上げて初の首位をつかんでいる。海に近い人気の湘南エリアに位置していながら、観光地そのものとは異なる落ち着いた雰囲気の住宅街が広がっている。住民同士が顔を合わせる地域活動の活発さや、街に対する深い愛着などが高評価に直接的につながったという。

上位5駅の多くを都心部が占めるなかでの大躍進

続く2位に入ったのは東京都渋谷区の千駄ケ谷で、平均評価は86.84点だった。こちらも前回の11位から大きく躍進を遂げている。3位には港区の赤坂が85.61点でランクインし、4位は文京区の本郷三丁目で85.45点、5位は渋谷区の参宮橋で85.18点と続いている。上位5つの駅のうち、実に4つの駅を東京都区部が占める結果となった。こうした東京都心の圧倒的な人気駅を完全に抑え込み、神奈川県の鵠沼が首位に立ったことが今回の調査における最大のポイントだ。

「住みたい街」の大型駅とは大きく異なる顔ぶれ

一般的な知名度やイメージが影響しやすい「住みたい街ランキング」においては、横浜や大宮、あるいは吉祥寺や恵比寿といった大型ターミナル駅が上位に並ぶ傾向が強い。実際に2026年版の同ランキングでは、横浜が9年連続となる堂々の1位を獲得している。しかし今回の「住み続けたい街ランキング」の上位陣には、首位の鵠沼をはじめ参宮橋や世田谷代田など、比較的小規模な駅が多く名を連ねている。交通の利便性や全国的な知名度だけでは決して測れない街の魅力が、順位にしっかりと表れている。

利便性だけで測れない住環境や地域とのつながり

2026年のトップ50全体を見渡すと、東京23区内の駅が合計40駅を占める結果となった。とくに渋谷区と世田谷区からは、それぞれ7つもの駅がトップ50にランクインしている。一般的な住宅選びの場面では、駅からの距離や物件価格、職場への通勤時間の短さなどが真っ先に重視されやすい。しかし実際に特定の地域で長く暮らしていくうえでは、街並みの美しさや地域住民との温かいつながり、日々の散歩のしやすさなどが生活の満足度を大きく左右する。「住みたい」と「住み続けたい」の違いは、これからの住宅選びを考えるうえで非常に興味深い結果を示している。

翻訳・編集 EIICHI JOURNAL

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この記事を書いた人

斎藤亮二は、EIICHI JOURNALで経済分野・不動産の記事執筆を担当するライター。不動産関連資格を有し、不動産売買、投資、市場動向に関する豊富な知識を持つ。横浜市出身。不動産ジャンルを得意としながら、株式や仮想通貨にも精通しており、幅広い市場ニュースを分かりやすく発信している。

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