6日の原油市場は上昇した。イランの国営通信が同日、ホルムズ海峡の船舶通航に厳しい条件を課す草案を報じ、早期合意への期待が一気にしぼんだためだ。
制裁的な条件が並ぶ草案
国営通信ファルスが伝えた草案によると、イランは米国とイスラエルの船舶による海峡通航を禁じる。イランに危害を加えたとみなす国の船舶も、賠償が支払われるまで通航を認めない。違反した船舶には、積み荷の価値の20%に相当する制裁金を科す内容も盛り込まれた。草案はイラン議会の委員会で審査中だとされる。
イランとオマーンは通航ルートを定める合意に向けて協議を続けている。報道によると、入域する船舶はイラン領海を、出域する船舶はオマーン領海を通る案が検討されている。ただ、公表された草案の内容は、その方向とは大きくかけ離れていた。
期待先行の巻き戻し
ブレント原油は3.8%高の1バレル82ドル49セント(約1万3116円)で引けた。WTI原油は約2.8%高の77ドル29セント(約1万2289円)となった。
週の初めまでは逆の動きだった。ベッセント米財務長官が4日に、航行の自由を伴う海峡開放の合意が水曜にもまとまる可能性を示したことで、価格は週間で8%程度下げていた。しかし合意の発表はなく、期待だけが先に走った形となった。相場は再び地政学リスクの織り込みへと向かっている。
翻訳・編集 EIICHI JOURNAL


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