今日、駐車場運営やカーシェア事業を展開するパーク24が最新の連結決算を発表した。26年7月期までの9カ月間における純利益は前年同期比3.7倍の363億円に達した。同期間の純利益としては過去最高を更新する記録的な数字だ。
業績を大きく牽引したのは主力であるカーシェアサービスの継続的な利益拡大だ。それに加えて英国事業の再編などに伴う税効果が最終的な利益を大幅に押し上げる結果となった。
全体の売上高は前年同期比3%増の3040億円で着地している。また本業のもうけを示す営業利益は16%増の289億円となり収益性の高さを証明した。
カーシェアサービス「タイムズカー」を中心とするモビリティ事業の成長がとくに際立っている。同事業の営業利益は14%増の103億円と極めて好調な推移を見せた。全国の主要都市を中心に車両配備の拡充を急ピッチで進めたことが奏功した。
日常的な買い物からビジネスユースまで幅広い利便性を提供したことで会員数の増加が続いている。この安定した利用者の拡大が同社の強固な収益基盤を支えている形だ。
コスト削減の進展と稼働率向上策
利益率の改善には外部環境の好転と企業側の自助努力によるコスト削減策が寄与している。暫定税率の廃止に伴うガソリン料金の下落が多数の車両を抱える同社の燃料費負担を効果的に軽減した。
長距離利用時におけるコスト減少は業績改善への強力な追い風となっている。あわせて自社拠点での車両修理の内製化を進めたことで維持管理コストの圧縮にも成功している。事業規模の拡大と効率的な運営を両立させる仕組みが機能している。
一方で車両1台あたりの利用料金が減少傾向にあることが新たな課題として浮上している。需要の変動や利用パターンの変化が影響しているとみられる。
最高財務責任者(CFO)を務める実貴孝夫氏は同日開いたオンライン説明会で「稼ぎ時の8〜10月期にしっかりと利用料を増やす」とのべた。行楽シーズンなどで車両の利用頻度が高まる下半期に向けて稼働率を引き上げる方針だ。実貴氏の掲げる1台あたりの収益性改善策に市場の注目が集まる。
通期見通しは据え置き最高益を視野に
26年10月期通期の連結業績予想については従来の見通しを変更せずに据え置いている。売上高は前期比1%増の4110億円を見込む。また営業利益は13%増の425億円を予想し純利益は2.8倍の440億円を見積もっている。
英国事業など海外展開の整理が進んだことでより収益性の高い国内事業への注力環境が整った。今後の焦点はカーシェア市場の競争激化のなかでいかに優位性を保ち続けるかにある。
全国に広がる駐車場ネットワークを活用し車両の配置最適化や会員サービスの拡充を急ぐ構えだ。モビリティ分野における多様な顧客需要を取り込むことで持続的な成長と企業価値の向上を目指す。過去最高益の達成に向けた同社の強気な事業戦略は市場から高い評価を得ている。
翻訳・編集 EIICHI JOURNAL


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