リクルートは16日、関西圏に居住する人々を対象とした最新の意識調査「SUUMO住み続けたい街ランキング2026 関西版」の結果を公表した。今回の調査では、兵庫県西宮市に位置するJR東海道本線の「さくら夙川」が初めて1位に輝いた。一般的な知名度や外部からの憧れを競う調査とは異なり、実際に現地で生活を送る住民自身が「今後も住み続けたいか」を評価する実感重視の指標だ。
1位はさくら夙川、豊かな自然と利便性が高評価
首位を獲得したさくら夙川の平均評価は86.98点を記録した。前回2024年調査の4位から順位を押し上げ、調査開始以来初となる頂点に立った。駅周辺には夙川河川緑地が広がり、春には約1300本もの桜が咲き誇るなど、豊かな自然環境が身近に残る。
交通利便性の高さも大きな魅力となっている。JR線のほかにも徒歩圏内に阪急電鉄の夙川駅や阪神電気鉄道の香櫨園駅が存在し、大阪や神戸の双方へスムーズにアクセスできる。住民アンケートでは「街の住民がその街のことを好きそう」といった項目や「住宅街が整然として美しい」といった項目で極めて高い得点を集めた。
2位に人丸前が急浮上、京都や神戸の各駅も上位へ
2位には山陽電鉄本線の人丸前が86.33点でランクインした。前回の23位から実に21ランクもの急上昇を遂げており、地元住民からの根強い支持が浮き彫りとなった。3位には神戸市営地下鉄の県庁前が86.18点で入り、こちらも前回15位から着実に順位を切り上げている。
続く4位には京都市に位置する茶山・京都芸術大学が85.61点で入った。前回調査の63位から大幅なジャンプアップを果たし、上位陣へ食い込む形となった。5位には阪急神戸線の夙川が84.91点で続き、トップ5のうち兵庫県内の駅が4つを占める展開となった。
西宮エリアが圧倒的存在感、大阪府内首位は谷町九丁目
今回の調査結果において最も際立った特徴は、兵庫県西宮市周辺エリアの強さだ。首位のさくら夙川や5位の夙川をはじめ、8位には西宮、9位には香櫨園が名を連ねた。トップ10のなかに西宮エリアから4駅が集中してランクインする結果となり、住環境に対する地域全体の満足度の高さが証明された。
一方、大阪府内の駅として最上位となったのは6位の谷町九丁目だ。同駅はOsaka Metroの谷町線と千日前線が交差する結節点であり、近鉄の大阪上本町駅も徒歩圏にある交通の要所となっている。周辺では2030年以降の工事着工を目指した大規模な都市再開発計画も検討されており、今後の利便性向上や街の発展に対する期待も高い。
知名度にとどまらない、居住実感を重視する街選び
毎年話題を集める「住みたい街ランキング」は、都市の知名度や華やかさ、外部からの憧れといった要素が色濃く反映されやすい。これに対して「住み続けたい街ランキング」は、日々の暮らしを通じて住民が肌で感じている満足度や地域への愛着が順位を直接左右する。
鉄道網を中心とする交通の利便性にとどまらず、街並みの美しさや豊かな自然、良好な地域コミュニティ、日常の買い物環境など複合的な要素が評価の鍵を握る。大都市の中心部や大型ターミナル駅だけでなく、住宅地としての高い完成度を備えた街が上位を占めた点は、これからの住まい探しを考えるうえでも重要な示唆を与えている。
翻訳・編集 EIICHI JOURNAL


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