サッカーW杯が開幕。日本ベスト8進出の場合、国内経済効果429億円に

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過去最高成績を狙う日本代表への期待値

北中米3カ国での共同開催となるサッカー・ワールドカップ(W杯)がついに開幕した。世界最高峰の舞台で戦う日本代表の活躍を祈願し、応援を兼ねた商戦が国内各地で大きな盛り上がりを見せている。過去の大会を振り返っても、日本代表が劇的な勝利を収めるたびに、国内の個人消費が爆発的に伸びた実績がある。

今回のW杯における日本代表に対する最大の期待値は、これまでの最高成績を上回るベスト8への進出だ。もし日本が新たな歴史を刻む快挙を達成すれば、国内にもたらされる経済効果の期待値は400億円を大きく超えると試算された。これにともない、複数の上がりそうな分野やジャンルで企業の業績拡大が見込まれている。

飲食・小売り分野の売り上げ上昇に高まる期待

なかでも消費拡大が顕著に表れる上がりそうな分野が、飲食料品などをあつかう小売りセクターだ。長年にわたり日本代表のオフィシャルスポンサーを務めるキリンホールディングスは、代表選手たちをデザインした限定のアルコール飲料を発売した。全国のスーパーマーケットなどの店頭において商品の陳列を大幅に強化している。

試合のテレビ中継を見ながら、友人や家族と一緒に酒や飲料を楽しむという観戦特有の需要を積極的に取り込む狙いがある。スポーツのメガイベントは、日常的な買い物の枠を超えた特別な消費を生み出すきっかけとなる。飲料メーカーや小売店にとって、今回のW杯の行方は売上を大きく伸ばす極めて重要な期待値となっている。

出版ジャンルも活字離れを覆す特需に沸く

飲食にとどまらず、売り上げが上がりそうなジャンルとして注目を集めるのが出版業界だ。長らく活字離れに悩まされてきた書店にも、W杯特需による売り上げ上昇の期待値が高まっている。東京のジュンク堂書店池袋本店では、連日多くの客が特設コーナーを訪れ、日本代表の選手や監督の半生をつづった自伝を手にとる姿が増えている。

試合をより深く楽しむための戦術を詳細に解説した専門書や、出場全チームの情報を網羅した選手名鑑なども非常に人気が高い。おもな購入層は30代から40代の男性が中心だ。同店の売り場担当者は「勝ち進めば、売り上げもさらに伸びるのでは」と語り、業績へのさらなる貢献に期待をのぞかせる。

マクロ経済全体への波及効果と今後の展望

こうした各分野での期待値が高まることで、マクロ経済全体にも無視できない影響を与える。第一ライフ資産運用経済研究所で首席エコノミストを務める永浜利広氏は、日本代表の活躍がもたらす経済的なインパクトについて詳細な分析を行った。同氏の試算によれば、最大の期待値であるベスト8以上の成績を残した場合の効果は大きいという。

具体的な数値として、全体の経済波及効果は最大で429億円まで膨らむ見通しだとしている。4年に一度開催されるスポーツの祭典は、上がりそうな各分野における消費者の購買意欲を強力に刺激する。日本代表チームのピッチ上での熱い戦いぶりが、そのまま日本経済の底上げにつながる期待値として熱い視線を集める。

翻訳・編集 EIICHI JOURNAL

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この記事を書いた人

斎藤亮二は、EIICHI JOURNALで経済分野・不動産の記事執筆を担当するライター。不動産関連資格を有し、不動産売買、投資、市場動向に関する豊富な知識を持つ。横浜市出身。不動産ジャンルを得意としながら、株式や仮想通貨にも精通しており、幅広い市場ニュースを分かりやすく発信している。

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