渋谷区の「住みたい地域」ランキング、恵比寿が首位を獲得

渋谷区

東京都内でもとくに住宅価格が高い渋谷区において、居住希望者はどのエリアを選んでいるのだろうか。フィリアコーポレーションが9月18日に発表した「渋谷区で住みたい地域ランキング」によると、恵比寿が堂々の1位を獲得した。この調査は20代から50代の男女200人を対象にインターネットで実施されたものだ。前日に発表された新宿区の調査結果と比較すると、都心居住者に求められる条件の違いが浮き彫りとなっている。

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恵比寿が24パーセントの支持を獲得、利便性と住環境を両立

1位に輝いた恵比寿は48票を獲得し、全回答の24パーセントを占めた。JR各線や東京メトロ日比谷線が利用でき、都心の主要エリアへのアクセスに優れている。駅周辺には大型商業施設や多彩な飲食店が密集している。その一方で駅から少し離れると、低層マンションが立ち並ぶ落ち着いた住宅街が広がる。交通や買い物などの利便性と良好な住環境を、非常にコンパクトな生活圏のなかで両立できる点が大きな支持を集めた。

2位には42票を獲得した代々木上原が入った。首位の恵比寿との差はわずか6票だ。小田急線と東京メトロ千代田線が利用でき、ビジネスエリアへ乗り換えなしでアクセスできる。千代田線では始発列車を利用できる利点も大きい。駅周辺には個性的な個人経営の店舗が多く、代々木公園の豊かな自然も身近に感じられる。都心へのアクセスと良好な環境の両方を求める層から高く評価された。

渋谷や代官山など多様な魅力、笹塚は生活利便性が強み

3位には38票を集めた渋谷がランクインした。圧倒的な交通利便性に加え、駅周辺で続く大規模再開発への期待感が評価を押し上げている。新しいオフィスや商業施設とともに高級賃貸マンションの供給も増えており、単なる繁華街から居住地としての性格を強めつつある。4位は25票で代官山となり、洗練されたカフェやアパレル店と低層住宅が調和する独自の街並みが支持された。

5位には18票を獲得した笹塚が入った。上位4地域とはやや性格が異なり、新宿への圧倒的な近さを誇りながらも、商店街やスーパーなど日常生活に密着した施設が充実している点が強みだ。ブランドイメージよりも、日々の生活のしやすさと交通利便性のバランスを重視する現実的な選択として評価を集めた。

地価高騰で広がる「住みたい街」と「買える街」の距離

渋谷区内の住宅地は、東京都の2026年基準地価においても大幅な上昇を記録している。人気の高さがそのまま土地価格に反映されており、「住みたい街」と「実際に購入できる街」の距離は広がるばかりだ。住宅選びにおいては希望エリアを固定するだけでなく、隣接する駅や沿線まで広く比較検討する必要性が高まっている。

今回の調査は200人規模のものであり、渋谷区全体の絶対的な人気を示すものではない。しかし都心部で住宅を選ぶ際に、人々が何を重視しているのかを読み解く有力な手がかりとなる。交通アクセスだけでなく、街並みや緑の多さ、再開発の将来性など、多様な要素が街の評価を決定づけている。価格と金利が同時に上昇する環境下で、自分に合った生活スタイルを叶える街選びがこれまで以上に求められている。

翻訳・編集 EIICHI JOURNAL

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この記事を書いた人

斎藤亮二は、EIICHI JOURNALで経済分野・不動産の記事執筆を担当するライター。不動産関連資格を有し、不動産売買、投資、市場動向に関する豊富な知識を持つ。横浜市出身。不動産ジャンルを得意としながら、株式や仮想通貨にも精通しており、幅広い市場ニュースを分かりやすく発信している。

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